Qざえもん、部下をうまく巻き込めるようになりたいんだけど、内向的な自分には難しい気がするよ。
私も同じ。どうすれば自分の内向性を乗り越えて、人を巻き込む力を身につけられるのかな?
実は、人を巻き込むには、外向的である必要はないんだよ。
大切なのは、相手の立場や利害を深く理解し、それに対してどう接するか。
例えば、300年も続く江戸幕府を作った徳川家康なんかも内向的だったと言われているよ!
人を巻き込むのが上手い人の特徴で、多くの人が思い描くイメージは、外向的でコミュケーションが上手な性格です。
また、「仕事熱心なアツい方で部下や周りからの信頼される理想のビジネスパーソン」、そんなイメージを巻き込み力の高い人に持つ方もいらっしゃいます。
しかし、真の巻き込み力は人柄や性格タイプに依存するものではありません。
ビジネスにおける巻き込みは、内向的な性格のほうが有利な面も多々あります。
このコラムでは、巻き込み力の本質と、それをいかにして身に付けるかを一緒に考えていきます。
誤解の原因。外向性だけが巻き込む力ではない。
でも、自分は内向的だし、人前で話すのも苦手だから、本当に巻き込む力を身につけられるの?
私もそう思う。内向的であることが障壁になっている気がする。
内向的な人は巻き込むのが苦手、と思われがちですが、実は違うよ。
大事なのは、相手の興味やニーズを理解し、それに応じたアプローチを取ることなんだ。そういう意味では自分や相手のことを客観的に見るのが得意な内向型の人のほうが巻き込み力が高いこともあるよ。
内向的な性格の人々が効果的に他者を巻き込む方法として、まずは「傾聴:相手の話をよく聞こと」です。
内向的な人の多くは、良い聞き手であり、相手の話に注意深く耳を傾けることができます。
もしくは、聞かなくても空気感で相手の考えていることや望んでいることを何となく察することができる感度の高い方いるのではないでしょうか。
この能力を活かして、相手の意見や感情を理解し、それに基づいて共感を示すことが、信頼関係の構築につながります。
さらに、小規模なグループや一対一の交流を好む傾向があり、これを利用して個別に深い関係を築くことも一つの戦略です。例えば、部下や同僚と個別に時間を設け、その人のキャリアの目標や現在直面している課題について話し合うことで、より深い関係性を作ることができます。
また、事前に情報を集め、準備を徹底することも、内向的な性格の人にとって有効な戦略です。
会議やプレゼンテーションでは、事前の準備によって自信を持って、ロジカルに裏付けされた意見を述べることが可能になり、これが他者を引きつけ、影響を与えるきっかけとなります。
このように、内向的な性格の人でも、自分の特性を理解し、それを生かすことで、他者を効果的に巻き込み、影響力を発揮することが可能です。
内向的か外交的かは、巻き込みのスタイルの違いなんだ!それぞれの性格にあった巻き込み方があるよ!
巻き込み力の真髄とは?相手の世界を理解することが真の巻き込み力
でも、具体的にどうやって相手の世界を理解し、共感を示すの?
まずは、相手を観察することです。
言葉だけでなく、非言語的なサインにも注意を払うことから始めましょう
真の巻き込み力は、相手の感情や考えを深く理解し、その上で適切な対応をする能力から生まれます。
これには、観察力と洞察力が必要です。
例えば、相手の表情や声のトーン、身体言語を読み取ることもその一つです。
例えば、部下がストレスを感じている時、「しんどいです」と分かりやすく言葉にできる人ばかりではありません。
そのサインを早期に察知し、話を聞く時間を設けることで、その人との信頼関係を深めることができます。
また、相手の価値観や背景を理解することも大切です。
人々の行動や反応は、その人の経験や文化、教育に大きく影響されるため、これらを理解することで、より深いレベルでの共感が可能になります。これにより、相手が自分の意見や感情をオープンにすることを促し、より強固な絆を築くことができます。
さらに、相手の目標や夢に共感を示し、それをサポートする姿勢を見せることで、相手からの信頼を得ることができます。
これは、リーダーとしてだけでなく、同僚や友人との関係においても同じです。相手が抱える問題に対して共に解決策を模索することで、一緒にいることの価値を高め、より多くの人を自然と巻き込むことが可能になります。
このように、深い洞察と共感を通じて相手の世界を理解することは、人間関係の構築において最も重要な要素の一つです。これにより、自然と人を引きつけ、影響力を持つことができるのです。
詳しくはこちらの「巻き込み力の身につけ方」の記事も読んでみてください。
巻き込み力とリーダーシップ・マネジメントの関連性
部下ができてから、リーダーシップを発揮するためにも巻き込み力が必要なのかと考えているよ。
うまく巻き込みができれば、それだけでチームを動かせるのかな?
リーダーシップは、ただの指示や命令以上のもだね。人々を自発的に動かし、共通の目標に向かわせる力点で巻き込み力と共通する部分も多いよ。
優れたリーダーは、ただ目標を設定してチームに指示するだけではありません。
彼らは、部下一人ひとりの動機や価値観に注意を払い、それに基づいて個別にアプローチを変えることで、チーム全体を巻き込んでいきます。この能力は、深い洞察力と相手への真の理解から生まれるものです。たとえば、プロジェクトの目標を明確に共有し、それぞれのチームメンバーが目標達成にどう貢献できるかを具体的に示すことで、全員の参加と協力を引き出すことができます。
また、リーダーは自らが模範となることで影響力を示します。自分自身が積極的にチャレンジし、失敗から学ぶ姿勢を見せることで、部下も安心して新しい試みに挑戦できるようになります。このようにして、リーダーは周囲を励まし、インスピレーションを与え、強い結束力と動機付けを生み出すのです。
このプロセス全体が、リーダーシップを通じて強い巻き込み力を発揮する方法として重要です。リーダーが如何にチームと対話し、理解と信頼を築くかが、その効果を大きく左右します。
具体例と応用。ビジネスで活かす巻き込み力の具体例
実際のビジネスシーンで、どんな具体例があるの?
ビジネスでの巻き込み力の活用例はたくさんあるよ!たとえば、新製品の発売プロジェクトでのケースを見てみよう。
ビジネスの現場で巻き込み力を活用する一つの例として、新製品の発売プロセスがあります。この場合、プロジェクトリーダーは様々な部門から人を集めてチームを作ります。
重要なのは、各部門の専門知識を生かし、それぞれがプロジェクトへどう貢献できるかを明確にすることです。例えば、マーケティング部門は市場のニーズと動向を分析して、製品開発チームに情報を提供します。販売部門は顧客との関係を強化し、市場投入前の期待を高める役割を果たします。
このプロセスを通じて、プロジェクトリーダーは各チームメンバーのスキルと動機を理解し、それぞれが価値を感じるように調整します。チームの参加意欲を高め、全員が一致団結して目標に向かえるよう努力します。このようにして、巻き込み力を使ってビジネスプロジェクトを推進し、組織全体の目標達成に貢献するのです。
まとめ 巻き込み力を身につけるステップ
内向的な自分でも、相手を観察することで巻き込む糸口が見えてくるんだね!
私でもやれそうな気がしてきたよ。すぐにでも取り組めるステップはなにかあるの?
まずは、小さなステップから始めましょう。自分の巻き込み力を高めるために日々できることがあります。
ここまで、巻き込み力に内向的、外交的な性格は関係ないということを伝えてきました。
重要なのは相手の考えていることや、見ている世界を観察することです。
観察するといっても離れている場所から見ているだけでは、相手のことを理解することはできません。
まずは、自分の性格やコミュニケーションスタイルを把握したうえで、日常的な会話をする場面を作ったり、他の人を通して情報をもらったり、打ち合わせの時間を設定してもらうなど、相手を知る機会を増やすことが一歩です。
ぜひ、あなたも観察力を磨き、巻き込み力の高い人、を目指してください。