プレイングマネージャーのための巻き込み力。チームを主体的に動かす方法

最近、チームをうまく巻き込めていない気がするよ…自分一人で頑張ってしまうことが多くて。

裕子

私も同じ。自分の業務もあるし、どうチームを引っ張っていけばいいのか分からないわ。

Qざえもん

プレイングマネジャーとして、部下や周りを巻き込んで力を発揮するのは確かに難しいね。今日は、巻き込み力を高めるための実践的なコツを一緒に考えてみようか。

プレイングマネジャーとしての役割は、個々の業務とチーム全体のパフォーマンス向上を両立させることが求められます。

しかし、その過程で「巻き込み力」に関して、多くのマネジャーが苦労しています。

「巻き込み力」は我々、AWコンサルティングが特に力を入れて研究している分野の一つです。

今回は、チームメンバーを巻き込み、一体感を持って成果を上げるための具体的な方法について解説します。

目次

巻き込み力で自立型チームに。プレイングマネジャーが巻き込み力を持つべき理由

プレイングマネジャーは、自分自身もプレイヤーとして成果を出しながら、チーム全体を導く役割を持っています。

この「巻き込み力」が重要になる理由は、チーム全体の動きをスムーズにし、成果を最大化するためです。

一人でどんなに頑張っても、自分の力には限りがあります。

しかし、チーム全体を巻き込んで共通の目標に向けて進むことができれば、個人の力を超えた大きな成果を生み出すことができます。

巻き込み力があると、チームの一体感が出てくると、メンバー一人ひとりが自分の役割を理解し、自主的に動けるようになります。

そのためには、まずリーダーがチームのビジョンや目的を明確に伝え、メンバーに共感してもらうことが大切です。

また、信頼関係を築き、メンバーが「このリーダーと一緒に頑張りたい」と思えるような環境を作ることも重要です。

巻き込み力は、リーダーの指示にただ従わせるのではなく、メンバー自身が主体的に行動するよう促す力なのです。

真の巻き込み力は「調整力」を超える力

裕子

巻き込み力って、ただメンバーと良い関係を作ることだけじゃないの?

Qざえもん

確かに良い関係を作るのは大事だけど、それだけじゃ足りないんだ。巻き込み力にはもっと戦略的な側面が必要なんだよ。

巻き込み力=コミュニケーション力と捉えられがちですが、それは違います。

コミュニケーションは巻き込み力のほんの一部でしかありません。

もちろん、メンバーとの良好な関係は大切ですが、それだけでチームを動かすことは難しいです。

巻き込み力とは、チーム全体を一つの方向に向かわせるための「推進力」でもあります。

例えば、リーダーが目標やビジョンを明確にして、それをメンバーに共有することで、チーム全体が同じ方向に向かって進むことができます。これにより、メンバーは自分が何を目指しているのか、どのように貢献できるのかを理解しやすくなり、自主的に行動できるようになります。

また、巻き込み力には、メンバーの意見を尊重し、チーム全体の知恵を活用することも含まれます。

リーダーが一方的に指示を出すのではなく、メンバーと共に考え、解決策を見つけていく姿勢が求められます。

このようにして、メンバーは「自分もチームの一員として価値がある」と感じ、積極的に協力するようになります。

巻き込み力は、チーム全体を動かし、成果を生むためのリーダーシップの重要な要素なのです。

信頼の土台作りが巻き込みの第一歩

信頼関係って言うけど、どうやって築けばいいんだろう?

Qざえもん

信頼関係は日々の小さな積み重ねでできるんだよ。例えば、メンバーの意見に耳を傾けたり、困っているときにサポートしたりすることで、少しずつ築かれていくもんなんだ。

巻き込み力の土台は、メンバーとの信頼関係です。

信頼関係がなければ、どんなに良いビジョンを示しても、メンバーは心からついてきてくれません。

信頼関係を築くためには、リーダーがまず誠実であることが求められます。

メンバーが困っているときには手助けをし、上司としての約束を守ることが「この人なら信頼できる」という信頼につながります。

また、リーダーがメンバーに対して「あなたの意見を大切に思っている」と感じさせることで、メンバーは安心して自分の考えを共有できるようになります。

このように、信頼関係を築くことができれば、メンバーはリーダーに対して「この人と一緒に頑張りたい」と思うようになり、巻き込み力発揮されやすくなります。

ビジョンを自分の言葉で語れるようになる

裕子

ビジョンを共有するって言うけど、具体的にはどうすればいいの?

Qざえもん

ビジョンを共有するには、まずリーダー自身がそれをしっかり理解していないとダメだよ。そして、それを言葉にしてメンバーに自分の言葉で伝えるんだ。ビジョンは会社全体ビジョンを自分たちのチームに落としこむのがよいけど、とにかく「自分の言葉」で語ることがポイントだよ。

チーム全体が一体感を持って働くためには、共通の目的を明確にし、それをメンバー全員で共有することが欠かせません。

そのためには、リーダーが「自分の言葉」でビジョンを語ることです。

リーダーがチームのビジョンや目標を明確にし、それをメンバーに理解してもらうことで、チーム全体が同じ方向に向かって進むことができます。

目標やビジョンを共有する際には、なぜその目標が重要なのか、達成することでチームや会社にどんな良いことがあるのかを具体的に伝えることも大切です。

これにより、メンバーは目標に対して共感し、「自分もその達成に貢献したい」という気持ちを持つようになります。

また、進捗状況を定期的に確認し、達成感を共有することで、メンバーのモチベーションを高めることができます。

共通の目的を共有することで、チーム全体が一つの方向に向かってまとまり、結果的に大きな成果を生み出すことができるのです。

協力を得るためにはとにかく相手の世界を理解すること

メンバーとのコミュニケーションって、具体的にどうすればいいんだろう?

Qざえもん

まずは相手の世界を理解することだよ。入社して歴が浅いメンバーと中堅以上のメンバー、部下と上司、育った環境の違いなどなど。いくら同じ会社でも考えていること求めいていることは全く違うと思ったほうがよいよ。まずはその”相容れなさ”を理解することが第一歩。いくら話を聞こうとしても素直に本当のことを話してくれるとは限らないし、”相容れなさ”を分かっていないと相手の真意は理解できないよ。あとは、感謝の気持ちを忘れないこと。たとえば、ちょっとした成果でも『ありがとう』って伝えるだけで、メンバーのやる気がぐっと上がるんだ。

巻き込み力を発揮するためには、オープンなコミュニケーションが効果的です。

ですが、そもそも「空気を読む」ということが前提の日本では、オープンなコミュニケーションを試みても、本当のことを素直に全て話してくれる人ばかりではありません。

そのため、相手の見ている世界を想像することが不可欠です。

話を聞こうとする前に、相手がいまどんな状況か?何を考えているのか?思いを巡らせましょう。

そうして相手の世界を理解しながら、リーダーがメンバーとしっかり対話し、双方向のコミュニケーションを心がけることで、やっとメンバーは「自分の意見が尊重されている」と感じることができます。その結果、メンバーはより主体的に行動するようになります。

メンバーが意見を述べたときには、それを否定せずに受け入れ、共感を示すことで、メンバーは安心して自分の考えを伝えられるようになります。また、リーダーからの感謝の言葉も大切です。メンバーが頑張ったときには、その努力を認めて「ありがとう」と伝えることで、メンバーのやる気を引き出すことができます。

このように、効果的なコミュニケーションを通じて、メンバーの信頼を得て、巻き込み力を高めることができます。リーダーが積極的にコミュニケーションを図り、メンバーとの関係を深めることで、チーム全体の結束力が強まり、成果を上げることができるのです。

このあたりはこちらの記事でも解説しています↓

メンバーに仕事を任せて主体性を引き出す権限移譲

裕子

権限移譲って、任せるのがちょっと怖い気がするんだけど…。

Qざえもん

それは分かるよ。でも、全部自分でやろうとすると限界が来るんだ。メンバーに任せることで、彼らの成長にもつながるし、チーム全体の力も上がるんだよ。

巻き込み力を高めるためには、メンバーに仕事を任せる「権限移譲」が欠かせません。リーダーが全てを抱え込むのではなく、メンバーに適切な役割や責任を与えることで、彼らの主体性を引き出すことができます。権限を移譲することで、メンバーは「自分もチームにとって重要な存在だ」と感じ、自信を持って仕事に取り組むようになります。

権限移譲の際には、任せる内容を明確にし、必要なサポートを提供することが大切です。例えば、目標や期待する成果を具体的に伝え、そのために必要なリソースやアドバイスを惜しまず提供することで、メンバーは安心して仕事に取り組むことができます。また、結果を評価し、良い点や改善点をフィードバックすることで、メンバーの成長を促すこともできます。

権限移譲は、メンバーの成長を促し、チーム全体のパフォーマンスを向上させるための重要な手段です。リーダーが適切に権限を移譲することで、メンバーはより自主的に行動し、チーム全体が強くなるのです。

部下に仕事を任せることについてはこちらの記事でも解説しています↓

巻き込み力を高める「メンバーのモチベーション管理」

メンバーのモチベーションを上げるのって、どうやればいいのかな?

Qざえもん

メンバーのモチベーションを上げるには、一人ひとりのことをよく理解することが大事なんだ。例えば、どんなことにやりがいを感じるのか、どんなサポートが必要なのかを把握することで、その人に合った声かけができるようになるんだよ。

巻き込み力を発揮するためには、メンバーのモチベーションを高めることが重要です。

リーダーは、メンバー一人ひとりの特性ややりがいを感じるポイントを理解し、それに合ったサポートやフィードバックを行うことが求められます。例えば、あるメンバーが達成感を感じやすいタイプであれば、目標を達成した際に具体的にその成果を認めてあげることで、さらにモチベーションを高めることができます。

また、メンバーが困難に直面しているときには、適切なサポートを提供することで、安心して挑戦できる環境を作ることが大切です。

リーダーがメンバーの努力や進捗を認め、小さな成果でも積極的に称賛することで、メンバーは「自分はこのチームに必要とされている」と感じ、モチベーションが向上します。

さらに、チーム全体で目標を達成した際には、その達成感をみんなで共有することも効果的です。

例えば、プロジェクトの成功を祝う小さなイベントを開いたり、達成したことを全員で振り返る場を設けることで、チーム全体の結束力を強めることができます。

メンバーのモチベーションを管理し高めることで、チーム全体が前向きに仕事に取り組むようになり、巻き込み力が一層発揮されるようになります。リーダーがメンバーに対して適切なサポートとフィードバックを行い、モチベーションを維持することで、チームはより大きな成果を生み出すことができるのです。

まとめ

巻き込み力は、プレイングマネジャーがチーム全体を動かし、大きな成果を生むために欠かせないスキルです。

そのためには、信頼関係を築き、共通の目的を共有し、効果的なコミュニケーションを取り、権限を移譲してメンバーの主体性を引き出すことが重要です。

また、メンバーのモチベーションを高めることで、チーム全体が一体感を持ち、前向きに取り組むことができます。

これらのポイントを実践することで、巻き込み力を高め、チームを成功へと導くことができるのです。

皆さんも日々の仕事の中で、プレイングマネジャーとしての役割に悩むことがあるかもしれません

。でも、巻き込み力を高めるための小さな一歩を積み重ねていくことで、チーム全体を前向きに引っ張っていくことができます。自分自身も成長しながら、チームの力を引き出し、大きな成果を一緒に達成していきましょう。

あなたのリーダーシップが、チームをより良い未来へと導く力になることを信じています!

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この記事を書いた人

Qざえもんのアバター Qざえもん AWコンサルティングのご意見番

AWコンサルティングのご意見番のお侍。ビジネスマンの悩みを解決するのが生き甲斐。剣術の鍛錬と一緒に、組織開発についての知識や、ビジネスマインドを日々磨いている。

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