Qざえもん、最近部下をもって思うけど適切なフィードバックをするのって難しくない?言いすぎても良くないし、言わなすぎてもよくないし・・・
確かに最初は難しいかもしれないけれど、正しい手法を知ることで、それが部下の成長やモチベーション向上に大きく寄与するんだよ。
フィードバック(feedback)は、行動や成果物に対する評価や指摘、改善点を伝えることを指します。ビジネスシーンでは、上司から部下へのフィードバックが一般的ですが、同僚同士や部下から上司へのフィードバックも行われます。フィードバックは、問題解決や成長促進のために行われるものであり、目標達成やモチベーションの向上、スキルの向上などに効果があります。
フィードバックの重要性
フィードバックは、人材育成や適切な人事評価のために欠かせない要素です。
正しいフィードバックを行うことで、目標に向けて軌道修正ができるだけでなく、部下の成長やスキル向上、モチベーションの向上にも貢献します。
また、定期的なフィードバックにより上司と部下の信頼関係を深めることもできます。
理屈はわかったけどどうやって伝えたらいいの?
焦らないで。
まずは、フィードバックのポイントは抑えよう。
フィードバックの効果的なポイント
効果的なフィードバックを行うためには、以下のポイントに留意することが重要です。
目標に結び付ける
フィードバックを具体的な目標に結び付けることで、部下が改善点や成長の方向性を明確に把握しやすくなります。
具体的に伝える
フィードバックは具体的な事例や行動に基づいて伝えることが重要です。抽象的な表現よりも具体的な指摘やアドバイスが部下にとって理解しやすくなります。
行動可能なアドバイスを提供する
フィードバックには、部下が具体的な行動を起こせるようなアドバイスを提供することが求められます。改善点や成長のための具体的な手段や方法を伝えましょう。
タイムリーに行う
フィードバックは適切なタイミングで行うことが重要です。問題や成果が生じた直後にフィードバックを行うことで、部下が改善や修正に取り組みやすくなります。
なるほど・・・
けど、もっと具体的な例文みたいなのが知りたいな・・
仕方ないな。
では、具体的な3つのやり方を例文と一緒に説明するよ。
フィードバックの手法と例文
フィードバックを効果的に行うためには、適切な手法を選択し、具体的な例文を活用することが有効です。
サンドイッチ型フィードバック
サンドイッチ型フィードバックは、ポジティブな要素から始まり、改善点や指摘、最後に再度ポジティブな要素で締めくくる手法です。具体的な例文は以下の通りです。
サンドイッチ型フィードバックの例文
「先日のプレゼンテーション、良い点は明確に伝えることができていたし、説得力もありました。ただし、スライドのデザインに少し改善の余地があります。内容は素晴らしかったので、次回のプレゼンテーションではもっとビジュアル面を意識してみてください。また、聴衆の反応をしっかりと見ながら進めることも大切です。次回も期待しています!」
サンドイッチ型は、伝えるべき改善点が特定のもので、かつ受け手がその改善点を受け入れにくい可能性がある場面で適しているよ。
SBI(Situation Behavior Impact)型フィードバック
SBI型フィードバックは、具体的な状況や行動、その結果について話し、その影響を伝える手法です。具体的な例文は以下の通りです。
SBI型フィードバックの例文
「昨日のプロジェクトミーティングでのあなたの積極的な発言はとても良かったです。他のメンバーにも意見を引き出すことができ、チームのコミュニケーションを活性化させました。このような積極性は、チーム全体の成果にも大いに貢献できると思いますので、今後も継続してください。」
受け手が自分の行動がどのような影響をもたらしたのかを具体的に理解してもらいたい場合に適しているよ。
ペンドルトン型フィードバック
ペンドルトン型フィードバックは、具体的な行動に対して受けて自身に自己評価を促しながら、肯定的な点と改善点を伝える手法です。具体的な例文は以下の通りです。
サンドイッチ型フィードバックの例文
佐藤課長:田中さん、先日のプロジェクトミーティングの進行について、少し時間をとってフィードバックの時間を持ちたいと思っています。ご自身での振り返ってみて、どう感じましたか?
田中さん:はい、課長。振り返ってみて、良かった点としては、全体のタイムスケジュールを守ることができたことと、各部門からの報告者がスムーズに発表できたことだと思います。一方、改善すべき点としては、質疑応答の時間が短かったので、もう少し余裕を持たせるべきだったと感じています。
佐藤課長:その自己評価、とても的確だと思います。私も、全体の流れとしては非常にスムーズだったと感じました。特に、各部門からの発表者をスムーズに進めたのは素晴らしかったですね。質疑応答の部分も、次回はもう少し時間を取るように調整すると良さそうです。それに、追加で一つ、グループワークのセッションで、もう少し具体的な課題やケースを用意すると、もっと活発な議論が生まれるのではないかと感じました。
田中さん:確かに、グループワークの部分はもう少し具体的な内容を検討するべきでした。その点、次回はより詳しく準備したいと思います。ありがとうございます。
佐藤課長:良い振り返りと具体的な改善点の確認ができましたね。次回もよろしくお願いします!
受け手が自分自身での自己評価や自己認識を深めたい場面、または受け手の意識が高くて客観的に振り返りができるような場面で適しているよ。
以上がフィードバックの効果的な手法と例文の一部です。適切な手法や具体的な例文を活用しながら、部下の成長とパフォーマンス向上に努めましょう。
まとめ
今回もありがとうQざえもん!だいぶやり方が見えたよ!
よかったね!部下のために学ぶ姿勢素晴らしいと思うよ。ただ、徹くんは理解だけして実践しないことがあるから気をつけてね。
フィードバックまでありがとう(笑)