なぜ、優れたノウハウやフレームワークがあっても現場に定着しないのか?
人間は「自分固有の物語」の中で生きています。
いくら他人から正しい理屈や正しい評価を突き付けられても「自分には合わない」と心の中でそっぽを向いたら、その先はなにも進展しません。
当事者には当事者のリアルな状況の捉え方というものがあります。
これはコンサルティング現場でよく起こることです。
よくコンサルタントに依頼される仕事に、組織内の「イノベーション」や「変革」というものがあります。
コンサルタントやAIやビックデータが正しい答えを出し「正しい方法論」をもってきたとしても、
組織の中にいる当事者たちの問題意識や、ニーズと合致しない限り、成果につながることはありません。
これを成功させるためには「正しい方法論」と当事者一人ひとりの「問題意識」や「ニーズ」を結び付ける必要があるのです。
「正しい方法論」ではだめ。当事者たちのニーズを理解しないと、問題は解けない
人間が行動を変えるには、「1体験、出来事」→「2認知」→「3感情」→「4思考」→「5行動」という5つのステップがあります。
思考技法や行動パターンだけを強要しても「認知」「感情」の部分で腹落ちしなければ、根付くことはなく自分のノウハウにはなりません。
自己革新を支援するのであれば「認知」と「感情」と「思考」と「行動」をセットで扱わなければいけません。
そのためには、スキルアップやトレーニングはなどのインプットに留めいていても不十分です。
コンサルタントも組織状況や個々の職場や個々のメンバーと向き合い、双方向のコミュニケーションを重ねながらまずは当事者たちの「ニーズ」を理解します。
そのうえで、アウトプットのサポートが必要になります。
「固有の物語」の主人公である一人ひとりと向き合い、その持てる力を開花させること、「固有の物語」のステージである職場や組織をつくるための共同作業がAWコンサルティングの重要な役割です。
当事者たちの行動を変える鍵。「論理」と「感情」の『二重過程』を理解する
人の情報処理には、「論理」と「感情」という背反する二つの要素が働きます。
これを心理学の世界では『二重過程』理論とよばれます。
この二つの要素を、うまく扱うと飛躍的な変化をつくり出せます。
逆に、うまく扱えないと悪い結果をつくり出してしまいます。
「うまく扱う」とは論理と感情の「正の連鎖」をつくり出すこと。
例えば正しいやり方【論理】をしたら良い結果が出て、成功体験や自信の実感を得た【感情】。
だから、もっとうまくやろうと工夫するパターンです。
「うまく扱えない」とは、「負の連鎖」になってしまうこと。
例えば間違ったやり方【論理】で失敗し、恥ずかしい思いをして【感情】、自信を失って二度とやろうとしなくなるパターンです。
『二重過程』による「正の連鎖」が起こった成功例
二重過程の情報処理は、チームワークの中でも見られます。
「スポーツチーム」の例が分かりやすいでしょう。
ラグビーワールドカップ2019で見事、目標のベスト8入りを果たした日本代表の「ONE TEAM」などが象徴的です。リーダーシップや信頼関係がうまく機能するとチームの実力はどんどん高くなって強くなり、結果をつくり出します。
そのために、よいリーダーやヘッドコーチは日頃から緻密な戦略・戦術の研究を行い、選手に技術の練習をさせてチームの競技力を高めます。そして、いざ試合が始まればゲーム状況やチームと選手の心理変化を感じ取りながら采配をふるってゲームに勝ち、次につながる好循環をつくります。この繰り返しで強いチームが育ちます。
二重過程は、「大化けする個人」の中にも見られます。
仕事で苦労していたビジネスパーソンが、劇的な成長を遂げてブレークスルーすることがあります。話を聞くと次のようなストーリーになっていることが多いものです。
まず、誰かから正しい仕事の仕方を教えてもらった場面があり、その後に本人の意思で正しい努力をします。この結果、一定レベルまで仕事が出来るようになって、結果が出ると自信も付きます。
ここまで来ると、さらに仕事へのモチベーションが高まります。直観も働きやすいので良いアイデアがひらめき、さらに結果が出ます。この繰り返しによって、以前と比べると生まれ変わったような状態が当たり前になります。
認知のゆがみ【負の連鎖をつくり出す要因】
逆に負の連鎖が起こってしまうこともあります。
負の連鎖は、認知のゆがみによって発生します。
人間は事実だけに反応しません。事実に対する自分のフィルターを通して、判断したり、行動選択をします。このフィルターが認知です。
認知は心理的な要因によって影響を受けますので、何か気になることや心配事があるとズレてしまい、目的を見誤りやすくなります。
生産性の低いチームや組織は、自己防衛心理や責任の押し付け合いなどが横行しやすくなります。この結果、活動の目的がズレてしまい、持てる技量以下の力しか発揮できなくなります。
成長できない個人もズレているものです。こだわりや勘違いなどが原因で問題を見誤ります。その結果、努力する方向性を間違うので結果が出なくなり、自信も付きません。
組織と人材が飛躍させる、AWの『二重過程』コンサルティング
組織や人材を飛躍させるポイントは前述のような「正の連鎖」をつくるこにあります。
組織の中にある個々の材料をつなぎ合わせて全体が機能する状態をクライアントと一緒につくります。伝わりづらいビジョンや政策、使われないツールやシステム、理解されない人事制度など。ツギハギ状態になっていて機能不全を起こした状態を整えます。
特に認知のゆがみは当事者だけでは変えづらいものです。
「分かっちゃいるけど変えられない」を無くすことが重要なポイントです。
『二重過程』を利用して、「正の連鎖」を起こすこと。
これこそが、AWのコンサルティングメソッドの強みです。
自らアウトプットできる状態をつくれるまで伴走する
質の高い理論・フレームワーク・コンテンツ等がコストをかけず手に入る時代になってきました。しかし、情報が多すぎて使いきれないのがホンネではありませんか?
人は習得した範囲でしか、自分の力に換えられません。
行動を変えるために必要なのは、まず質の良いインプットをクライアントが自らの力に換えること。そして、成功体験を通じてアウトプットする力として自分のノウハウにできることです。
AWコンサルティングは、クライアントが自ら正しいやり方で、取り組んだ成果を実感するための伴走を行います。
これまでの実績【例】
- 東日本電信電話株式会社
- 西日本電信電話株式会社
- 株式会社NTTドコモ
- 株式会社エルテックス
- 東芝ビジネスエキスパート株式会社
- パナソニック株式会社
- 富士通株式会社
- 株式会社日立アカデミー
- 株式会社日立ソリューションズ
- ハウス食品株式会社
- 日本デルモンテ株式会社
- 武田薬品工業株式会社
- 相模ゴム工業株式会社
- 株式会社エディオン
- 本田技研工業株式会社
- マツダ株式会社 他
業種別実績【例】
- 生産財メーカー A社
- 売上150億円、従業員数250名
- 産業用設備メーカー B社
- 売上1000億円、従業員数1400名
- エレクトロニクスメーカー C社
- 売上1.5兆円、従業員数77,000名
- IT業界 D社
- 売上600億円、従業員数700名
- IT業界 E社
- 売上24億円、従業員数110名
- 医療サービス F社
- 売上 2500億、従業員数 2200名
※守秘義務の関係により社名は伏せております。